読書する人だけがたどり着ける場所

今回も読書感想文です。齋藤孝さんの「読書する人だけがたどり着ける場所」についてです。帯には知識・思考力・認識力が深まる本の読み方と書いていました。以前にも何度か同じようなタイトルの本を読んだことがあるのですが、概して同じようなことを言っていたような気がします。例えば、現代まで残る古典は何か普遍的な良さがあるよとか、批判的に読むといいよとかやっぱりそうなんだなぁと思いました。

 


このような類の本によく書いてあることの1つとして、本を読み終わった後はアウトプットをしろとあります。人に話すでもいいし、文字に起こすのも見返せるからなおよし、みたいな感じで。今回もあった気がします。というわけで今、読書感想文を書いているのですが実践してみて確かに楽しいなーと思います。文章を書くというのは頭の中にある抽象的なイメージを集めてきて、色々考えて、上手くニュアンスを伝えられる言葉をチョイスしなければなりません。まだ、ボクは読書に慣れていないので、その瞬間に思考を働かせるのが苦手です。ただ情報を鵜呑みにして、へぇー知らなかった、と感じてなんだかぼんやりしたものが残るだけです。しかし、こうやって最後まで読み終わった後に時間をとってゆっくりと本の内容を思い起こしながら文章を書いていると内容の復習になるだけでなく、内容をツールに普段考えないようなことにまで思いを馳せることが出来ます。最近、実はこれが読書の醍醐味ではないかと思っています。皆さんも是非やってみてください。

 


最後に、いくつかの本がこの本の中で紹介されていたのでメモ的に載せておきます。ちなみに、これらは人生の機微に触れる名著らしいです。

・「オディプス王」 ソポクレス
・「人間失格」 太宰治
・「こころ」 夏目漱石
・「銀の匙」 中勘助